psr4 發表於 2009-5-28 14:10:24

HDMIの新バージョン「1.4」が規格化。Ethernet伝送も

HDMIの新バージョン「1.4」が規格化。Ethernet伝送も -4Kや3Dにも対応。マイクロコネクタも追加

http://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/138/hdmi01_s.jpg5月28日発表


 デジタルインターフェイス「HDMI」の規格ライセンスなどを行なうHDMI Licensingは28日、HDMIの最新規格「HDMI version 1.4(HDMI 1.4)」を発表した。
 HDMI 1.4では、新たにHDMIケーブル上でEthernet信号の双方向通信が可能となるほか、4K/2Kの高解像度映像や、3D映像信号の伝送に対応。さらに、Adobe RGBなどの広色域規格や、新たに策定されたMicro HDMIコネクタに対応するなど多くの機能強化が図られている。

・HDMI Ethernetチャンネル(HDMI HEC)
http://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/138/hdmi02_s.jpgHDMI HECに対応 HDMIケーブル上にEthernetのプロトコルを伝送可能にするもの。HDMIによる映像/音声伝送と、100MbpsのEthernet通信を1本のHDMIケーブルで実現できる。
 これにより、テレビやAVアンプなど1台のHDMI HEC機器対応機種がネットワークに接続されていれば、その機器を親機としてHDMI HEC接続した他のBlu-rayプレーヤー、STBなどからもネットワーク利用が可能となる。加えてEthernetの双方向通信を活かしたアプリケーション展開も可能で、DLNAやUPnP、LiquidHDなどのIPベースソリューションも利用できる。

http://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/138/hdmi03_s.jpghttp://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/138/hdmi04_s.jpghttp://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/138/hdmi05_s.jpg従来はHDMIケーブルだけでなく、各機器でEthernetケーブル接続が必要だったHEC対応により、上流の機器がEthernet接続している場合、HDMIで接続するだけでネットワーク対応になるHECを使ったネットワーク録画にも対応。新ケーブルを利用する必要がある
・オーディオリターンチャンネル(ARC)
 ドルビーデジタルや、AACなどのS/PDIF相当のデジタル音声を、テレビなどのHDMI受信側からAVアンプなどのの送信側に送る機能。
 BD/DVDプレーヤーの音声をAVアンプを介してテレビに送る場合(出力機器から表示機器)は従来から問題ないが、テレビのチューナの音声をAVアンプに出力する場合は、テレビの光デジタル音声出力からAVアンプにケーブル接続する必要があった。ARCでは、通常とは逆の流れ、TV→AVアンプ(表示機器から出力機器)へHDMIケーブルで伝送できるため、余計なケーブル接続を省くことができる。
http://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/138/hdmi06_s.jpghttp://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/138/hdmi07_s.jpg従来、テレビチューナの音声をAVアンプで聞くためには、別途S/PDIF接続が必要だったオーディオリターンチャンネルにより、HDMI 1本でテレビの音声をAVアンプで再生できる
・3D Over HDMI
 新バージョンでは3D映像もサポートし、家庭向けに想定される既存の入出力方式に対応し。2系統の1080p映像信号を伝送できる。
・4K×2K解像度サポート
 対応解像度は3,840×2,160ドット(24Hz/25Hz/30Hz)、4,096×2,160ドット(30Hz)。
・Adobe RGBなど対応色空間の追加
 特にデジタルカメラの写真データへの対応を考慮し、多くの色空間を新たにサポート。sYCC601と、Adobe RGB、AdobeYCC61が新たに追加された。
http://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/138/hdmi08_s.jpghttp://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/138/hdmi09_s.jpghttp://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/138/hdmi11_s.jpgさまざまな3D方式に対応4KもサポートしたAdobe RGBなど多くの色空間に対応
・Micro HDMIコネクタ
 従来のミニコネクタよりさらに小型化した“マイクロ”コネクタ。ピンアサインは19pinと共通で、1080p映像出力などHDMI Ver.1.4のフル機能を実現できる。カメラやモバイル機器など向けに展開する。
http://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/138/hdmi12_s.jpghttp://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/138/hdmi13_s.jpgミニより小型化したMicroコネクタもMicroコネクタ・自動車用接続システム
 自動車の車室内HD信号伝送に向けて、ロック機構を備えたコネクタを開発。また、熱や振動、ノイズなどの自動車固有の環境での利用を想定して設計しているという。
 このほか、ディスプレイとプレーヤー機器の相互認証機能も追加。コンテンツタイプにあわせて、テレビの画質設定を自動的に変更する機能も備えており、たとえばデジタルカメラの入力と判断すると、自動的に静止画用モードに切り替えるなどの機能実装が可能となる。
http://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/138/hdmi14_s.jpghttp://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/138/hdmi10_s.jpg自動車用コネクタではロック機構を装備プレーヤーの出力信号を検出し、ディスプレイの画質モードを選択する機能も追加 また、Ethernetチャンネルなどの機能追加によりケーブルの種類も増加。1080p以上の高速伝送が可能な「ハイスピード」のほか、1080/60iの「スタンダード」の2つに加えて、それぞれのEthernet対応版を定義。さらに、自動車用のケーブルも規定された。

種類概要スタンダードHDMIケーブルデータ転送速度1080/60iハイスピードHDMIケーブル1080p、DeepColor、3D対応スタンダードHDMIケーブル
with Ethernetスタンダード+HEC機能対応ハイスピードHDMIケーブル
with Ethernetハイスピード+HEC対応オートモーティブHDMIケーブル自動車用


http://www.hdmi.org/press/press_release.aspx?prid=100

psr4 發表於 2009-5-28 21:40:13

「どこでもHDを目指す」。HDMI 1.4説明会開催 -ネットワーク+HDMIを訴求。BD+HDMIで3D立ち上げ

http://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/411/hdmi2_01_s.jpg5月28日発表


 デジタルインターフェイス「HDMI」の規格ライセンスなどを行なうHDMI Licensingは28日、HDMIの最新規格「HDMI version 1.4(HDMI 1.4)」を発表。日本国内で説明会を開催した。
http://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/411/hdmi2_02_s.jpgHDMI LicensingのSteve Venuti氏 発表会ではコンセプト紹介やデモを交えて、HDMI 1.4の新機能をアピールした。なお、対応製品の発売時期については、「各メーカーの判断による。過去の事例でいえば、HDMI 1.3は6月に策定され、その6カ月後ぐらいに製品が発売された(HDMI Licensing Steve Venuti氏)」としており、2010年1月のInternational CESでは対応機器が披露される見込みだ。
 HDMI 1.4では、Ver.1.3などの従来規格との後方互換性を有しており、新機能以外については従来の製品との組み合わせでも利用可能。ただし、従来規格の製品へのソフトウェアアップグレードは、「HDMIチップの設計も異なるので、できないだろう」としている。
 HDMI Licensingの責任者を務めるSteve Venuti氏は、HDMI Ethernetチャンネル(HEC)や、オーディオリターンチャンネル(ARC)、3Dや4K対応、Microコネクタなどの新機能を簡単に紹介し、それらの目的について解説した。
 Venuti氏は、HDMIの歴史を振り返りながら、「約850社が対応製品を発売し、コンシューマエレクトロニクスやPC業界で成功を収めた。対応機器は10億台を突破しており、2009年にはデジタルテレビの100%で、2010年にはBlu-rayプレーヤー、2012年にはDVDプレーヤーの100%がHDMIに対応するだろう」と語った。
 HDMIの成功の理由については、「シンプル」、「信頼性」、「パフォーマンス」の3点の基本方針が受け入れられたため、と言及。HDMI 1.4もその基本を満たしながら、「“High Denifintion EveryWhere(HDが使用されている場所ならどこでも)”という要素を加えたものだ」と紹介した。
http://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/411/hdmi2_03_s.jpghttp://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/411/hdmi2_04_s.jpghttp://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/411/hdmi2_29_s.jpgHDMIは100%のデジタルテレビで採用へ2009年には24%のCE機器がEthernet対応HECに加え、ARCに対応したことで、ケーブル接続をシンプルに
■ ホームAV機器の活用幅を広げるHEC
http://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/411/hdmi04_s.jpgHDMI HECで1台がネットワークに接続すれば、それに連なる機器もネットワークで相互に通信可能に もっとも時間を割いて説明されたのが、HECについて。HDMIケーブル上にEthernetのプロトコルを伝送可能にするもので、HDMIによる映像/音声伝送と、100MbpsのEthernet通信を1本のHDMIケーブルで実現できるようになる。
 Venuti氏は、調査会社Instatによるレポートを例に挙げ、2009年には24%の家電製品がEthernet対応となり、ゲーム機では100%、Blu-ray機器では80%、STBやデジタルビデオレコーダでは72%がネットワーク機能を有しているという。こうしたネットワーク機能が次世代の“プラットフォーム”として求められているが、HECによりHDMIケーブル1本で、Ethernet接続も可能になることから、ネットコンテンツや通信を生かした新しいデジタルAV機器を実現できるという。

http://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/411/hdmi2_08_s.jpgSilicon Image Waheed Rasheed氏 Silicon Imageのマーケティング担当ディレクターWaheed Rasheed氏は、HECにより接続をシンプルにできることとともに、ネットワークを生かした活用事例を紹介。ネットワークの中心となる1台がインターネット接続していれば、それに連なる形でHDMI HEC接続された各機器がネットワーク対応となるため、テレビを中核とした活用事例、AVアンプを中心とした事例、サウンドシステムを中核とした事例などの利用イメージを紹介した。

http://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/411/hdmi2_05_s.jpghttp://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/411/hdmi2_06_s.jpghttp://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/411/hdmi2_07_s.jpgテレビを中心とした構成AVアンプを中心とした構成。HECとともにARCが活用されているサウンドバー(サラウンド)システムを中核に据えた構成 なお、HDMI 1.4ではHECが追加されたものの、ピン数やTypeAのコネクタ形状に変更はない。HECは、従来使っていなかったReservedピンとHPD(Hot Plug Detect)のピンを使って実現している。そのため、HEC機能を利用するためには対応機器のほか、認証を受けたケーブルが必要となる。
http://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/411/hdmi2_28_s.jpghttp://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/411/hdmi2_26_s.jpghttp://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/411/hdmi2_09_s.jpgHECのデモ。STBがネットワーク接続。PS3とSTBをHDMI HEC接続して、PS3でもWebブラウザを利用Silicon ImageのLiquid PlayもデモHECでは従来使っていなかったピンを利用して双方向通信

■ HDMIとともにBDの3D対応を進めるパナソニック
 HDMI 1.4では、HEC以外にも、オーディオリターンチャンネルや、3D、4K対応、マイクロコネクタの追加などが行なわれている。
http://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/411/hdmi2_10_s.jpgパナソニック AVCネットワークス社 高画質高音質開発センターの宮井所長 パナソニック AVCネットワークス社 高画質高音質開発センターの宮井宏 所長は、HDMI 1.4の3Dフォーマット拡張とBlu-ray Discにおける3D対応について説明した。
 HDMIとBlu-rayで3D対応を急ぐ理由は、ハリウッドで3D映画が普及し始めているという経緯がある。
 2008年末には3D対応の劇場が2,000を超え、日本では年内に180館になる予定。デジタルシネマによる配給コスト削減のための設備投資の時期ということもあり、その付加機能として3Dが訴求されているのが大きな要因で、実際に米国では3D上映時にはチケット単価が約1.5倍、動員が約2倍となり、興行収入は約3倍という実績をあげているという。「米国の観客が3Dの価値を認めた」と判断されており、これが急速に米国における3Dを押し上げている。
 また、パッケージメディアの世界では、2007年からDVDの販売が落ち込み、Blu-rayへの移行をスタジオが急いでいるとともに、その成長を担う製品として3Dに注目している。こうした経緯からパナソニックも早期の3D立ち上げが急務と判断し、BDとHDMIにおける3D対応に取り組んでいるという。
 HDMI 1.4では3D対応とともに、4K対応にも対応しているが、4Kではデータ処理量が8倍になり、ディスクに収録するためには100GB超の新しい規格が必要となる。一方、2枚のフルHD映像を利用する3Dの場合は、2倍のデータ容量で現行BDの50GBで十分格納できること、LSIについても現行製品の拡張で対応できることなどから、3D対応を優先と位置付けている。
 HDMIにおける3D対応では、1,920×1,080ドット/60pの映像を2chあわせてケーブル1本で伝送できるように規格化したほか、対応テレビと接続時に自動的に3D出力するようにテレビのEDIDに3Dエリアを追加。また、AV信号に重畳して伝送される情報パケットに3D識別フラグを追加する。
 テレビ側の対応としては、3Dフォーマットである1080/24pと720/50p、60pのサポートが必須となる。なお、Blu-ray Disc Associationにおける3D対応の規格化については2009年内を目標にしているという。
http://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/411/hdmi2_12_s.jpghttp://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/411/hdmi2_13_s.jpghttp://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/411/hdmi2_14_s.jpg技術視点からの3Dの意義Blu-rayとHDMIの2つの標準化が必要HDMI 3D仕様の概要
■ 新コネクタについても解説
 新追加されたマイクロコネクタや車載用コネクタについても説明。
http://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/411/hdmi2_15_s.jpgモバイル機器でのより“小型”のコネクタ要求がマイクロHDMIの規格化に コネクタメーカーのMolexは新しいマイクロコネクタについて説明。「特にデジタルカメラや携帯電話向けとして、Type C(HDMIミニ)では実装が困難という声が多かった」とし、より小型化を目指したType D(マイクロHDMI)の規格化に2008年3月ごろから取り組んだという。
 マイクロHDMIは、ピン数は19で通常のHDMIとの違いはないが、小型化のためにピンを2列に配置することで小型化。ミニに比べて、基板占有面積で37%、大きさで43%縮小しているという。またコネクタ形状がMicro USBに類似してしまったため、誤って抜き差しできないようシェル形状に工夫を施している。耐久挿抜回数は5,000回で、ミニHDMIと同等の仕様を満たすとしている。
http://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/411/hdmi2_18_s.jpghttp://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/411/hdmi2_16_s.jpghttp://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/411/hdmi2_19_s.jpgマイクロHDMIケーブル/コネクタHDMIタイプ別のコネクタ比較 日本航空電子からは、車載用のケーブル/コネクタについて説明された。車載でのHDMIの用途は、一つは民生機器を持ち込み、車載AV機器に接続する方法。もう一つは車載機器間を接続する方法が想定されている。
http://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/411/hdmi2_21_s.jpghttp://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/411/hdmi2_24_s.jpghttp://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/411/hdmi2_25_s.jpgType Eの車載用コネクタ/ケーブル民生機器を車に持ち込む場合車載機器間を接続http://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/411/hdmi2_20_s.jpg車載用HDMIのデモ たとえばポータブルBDプレーヤーを接続するための入力端子はTypeAだが、それをリアシートモニターなどに伝送する場合は新しいType Eコネクタを利用する。Type Eの特徴は、車載を想定して堅牢性や耐振動などの規定を設けたほか、ケーブルが外れることを防ぐロック機構を装備。またケーブルの強度や屈曲性についても配慮しているという。
 会場では実際に車載時のHDMI利用のデモも実施。持ち込んだBlu-rayプレーヤーをType Aの中継レセプタクルに接続し、その信号をType E接続された車載ディスプレイに表示していた。

http://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/411/hdmi2_27_s.jpghttp://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/411/hdmi2_23_1_s.jpghttp://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/411/hdmi2_22_s.jpg車載用HDMIコネクタの開発コンセプトBDプレーヤー接続で利用しているのが開発したType AレセプタクルType Eコネクタ

psr4 發表於 2009-5-28 21:42:34

 HDMI 1.4がHDMI協議会から発表された。順調に行けば2010年後半には、各種の対応機器が登場することになるだろう。
 とはいえ、すでにHDMI対応機器を持っているユーザーの中には、果たして喜ぶべきことなのかどうか、悩ましいという人も少なくないと思う。ではHDMI 1.4は、ユーザーに対してどのような影響を与えるのだろうか? 果たしてバイヤーはHDMI 1.4をどこまで重視すべきなのか。
 先行して取材していた内容をもとに、HDMI 1.4の登場が与えるAV機器ユーザーへの影響について考えてみることにしたい。

■ “機能の追加”が主となるHDMI 1.4へのアップデート
 今回のアップデートの特徴は、HDMIの本来の目的である画質や音質に関する変化がほとんどないことだ。これまでは伝送をサポートする音声フォーマットが増加したり、あるいは色深度やx.v.Colorへの対応といった、AV用デジタルインターフェイスとして画質、音に影響を与える変更が加えられていた。しかし、HDMI 1.4で追加されたのは主に双方向通信に関するものだ。
http://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/295/hdmi09_s.jpgVer.1.4では4K/2Kに対応 画質に関連する機能拡張としては、4K2K対応、従来の4倍の解像度に対応したのが主なトピックとなる。
 しかし、4K2K対応といっても最大30Hzまで、色深度も8ビットまでと制限されている。フルHDの4倍、すなわち3,840×2,180ピクセルで24Hz、25Hz、30Hzに加え、4,096×2,160ピクセル30Hzの表示が可能になるが、フルHDを超える解像度の映像が流通する予定はない。むしろ静止画表示に対応するためと考える方がいいだろう。
 色深度が8ビット、フレームレートが毎秒30枚に制限されているのは、HDMIのリンク速度そのものは従来と変化していないためだ。HDMI 1.3では帯域が拡張され、それによってより高い色深度が利用可能になったが、今回はHDMI 1.3と同じまま。それ故、互換性も高くAV機器への画質・音質といった側面からの影響は、ほとんどないといっても過言ではない。
 このほかsYCC601、AdobeRGBといった色再現域を意味するフラグも追加されているが、これは写真をHDMIディスプレイで表示する際に、それら色再現域に準拠したデータであることを明示するものだ。主にカメラとテレビを直接HDMIで接続する場合に用いられる。
 一方、機能の追加は積極的に行なわれている。

■ テレビをハブにネットワーク通信を可能に
 機能追加でもっとも大きなものはHDMI Ethernet Channel(HECと呼ばれている)の追加だ。HDMIは3つの通信チャネルと2つのクロック信号がシリアル通信チャネルの4チャネルを、それぞれツイストペアで接続してシリアル通信を行なっている。このうちクロック用のツイストペアに、上り通信用の帯域を割り当てることで、HDMIケーブルを経由したEthernet互換の通信が行なえるようなる。通信速度は100Mbpsとなっている。
 現在のデジタル家電は、テレビ、レコーダ、音楽プレーヤーなど各機器が独自にインターネットや家庭内LANインターフェイスを持ち、個々にEthernetハブや無線LANなどで接続されている。そこで、今後さらにネットワーク対応機器が増加することも考え合わせ、HDMIケーブルを使ってネットワーク通信を行なえるようにしたわけだ。
 この場合、典型的にはテレビがEthernetハブと同様の役割を果たす。つまりテレビをネットワークに接続しておけば、他のデバイスはテレビとHDMIで接続するだけでネットワークに参加可能になる。あるいは、もう少し複雑なシステム構成の場合は、AVセンター(AVアンプ)のような、AVシステムをコントロールする役割を持つ製品が、Ethernetとの仲介役になる。
 家庭内のAV機器が一度にHEC対応に変わっていくわけではないが、たとえばテレビならば5~10年ぐらいのサイクルで買い換えられている。当面はレコーダやプレーヤーなどにもEthernetポートが取り付けられ、直接、Ethernetケーブルをつないでネットワークに参加させながら、HEC対応が進んだ段階でHDMIによるネットワークに一本化されていくことになるだろう。
http://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/295/hdmi03_s.jpghttp://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/295/hdmi04_s.jpg従来はHDMI+Ethernet接続が必要HEC対応により、上流の機器さえネットワーク接続していれば、それに連なる機器もネットワーク対応になるhttp://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/295/hdmi05_s.jpgHDMI HECの双方向通信を使って各機器の連動動作が可能に またHECの普及が進んでくると、機器同士の連携機能がさらに発展する可能性がある。たとえばパナソニックはビエラリンク(LAN)で、DLNAベースの映像配信機能をVIERAとDIGAの組み合わせで実現している。同様の機能はソニーなども提供しており、今後はさらに広がっていくはずだ。
 加えてテレビとテレビに接続する機器との間の通信帯域が保証されているため、レコーダのチューナが足りない場合にテレビが搭載しているチューナを用いて同時録画したり、その時点で視聴しているテレビ番組をHDMI経由でレコーダに送り込んで記録する、テレビ番組で録画予約を行なうとレコーダに反映されるといったことが可能になる。もちろん、IPTVへの発展を考えれば、IPTVの映像ストリームを双方向でやりとりする通信チャネルとしても使うことができるだろう。
 一部は現在のHDMI CECコマンドでも可能だが、双方向になることで、より詳細に、より簡単な操作で連携を取ることが可能になる。

■ 双方向通信には新ケーブルが必要に
http://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/295/hdmi06_s.jpgARCの概要 HECのほか、Audio Return Channel(ARC)も、同様にクロック用通信ラインを用いて実装したもの。ARCはSPDIF相当(ドルビーデジタルやDTS、AAC、リニアPCM 2チャンネルなど)の音声を、受信側(多くの場合はテレビ)から送信側(AVアンプなど)に送る機能だ。テレビの音声をAVアンプに送ることが可能になる。
 1点だけ注意したいのは、HECやARCの動作は従来のHDMIケーブルでは動作が保証されていない点だ。これらの機能で使っている信号線は、従来はクロック伝送にしか使っておらず、高速通信のためのテストは行なわれていない。具体的には規格で要求されているノイズシールドの仕様が異なる。短いケーブルならば、ノイズの影響が少ない場合に従来ケーブルでHECやARCが動作する可能性は考えられるが、その保証はない。
 ケーブル仕様が変わるというと、今使っているケーブルはもう使えなくなるのか? と思いがちだが、HDMI 1.4であってもHECやARCを使わないのであれば、従来のケーブルが利用できる。新ケーブルに施されているのは、あくまでも上り側(従来の送信側)に高速でデータを送るためのものなので、上りへの通信を行なわないのであれば影響はないからだ。
 HDMI 1.4対応機器を購入したからといって、焦ってHDMI 1.4対応の新ケーブルに入れ替える必要はない。HDMIケーブルには1本数万円の高級ケーブルも存在するが、そうした製品のオーナーは安心してほしい。

■ 来年登場が見込まれる3Dゲーム、3D映画の表示にも対応
http://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/170/295/hdmi08_s.jpg3Dもサポート HDMI 1.4では3D対応も追加されている。これは様々なタイプの3D映像を伝達するための枠組みを決めたものだ。
 3D映像の伝送方式には様々なタイプがある。左右に分割してステレオ映像を1枚の画像に収めたり、あるいは走査線1本ごとに左右の目用の映像を交互に入れたり、あるいは市松模様に左右用の映像を交互に並べるなどの手法がある。さらにフレームレートを2倍にして、左右用の画像を交互に出力するといったやり方。それに片側の映像に加え、各ピクセルごとの深度(被写体までの距離)データを送り、ディスプレイ側で3D化する技術も考えられている。
 どの方式が主流になるかは今後の技術トレンドや放送、あるいはBlu-ray Discなどの規格策定も絡んでくるが、HDMI 1.4ではそれらすべての3Dフォーマットに対応している。HDMIは単なる映像データを送信するチャネルでしかないので、現在考えられているどの方式で3D映像が送られる場合でも、その3D映像がどのような方式で記録されているのかがわかるよう、仕様として定義してある。
 HDMI 1.3以下では、3D映像は楽しめないことになるが、3D映像の再生や表示には専用の機器が必要になるため、実際に互換性の問題が起きることはない。むしろ、将来の互換性問題を引き起こさないために、今のうちから3Dに関連した約束事を決めたわけだ。
 なお3D対応の映画コンテンツは、3D映画の北米での流行を受けて来年には供給が始まると言われている。

■ HDMI 1.3をベースに最新の技術トレンドに対応したHDMI 1.4
 冒頭でテーマとして掲げた「HDMI 1.4の登場が与えるAV機器ユーザーへの影響」についてだが、既存ユーザーの投資、そして来年にHDMI 1.4対応機器が登場するまでのユーザーの投資が守られるか? という視点で言うと、影響は非常に軽微なものだと個人的には感じた。HDMI 1.4は今後登場するアプリケーションに対し、よりスマートに対応するためのアップデートで、物理的な通信速度向上といった根本部分には手を入れていないためだ。
 一方、HDMI 1.4の機能面での利点は、徐々に、ユーザーがあまり意識しないペースでゆっくりと花開いていくと思う。100Mbpsの双方向通信チャネルは通常のEthernetポートでも同じパフォーマンスがあるが、HEC対応機器同士を接続すれば、必ずネットワークでつながる保証がある分、より積極的に機能が開発可能になる。この機能が普及すれば、その影響はとても大きなものになるだろう。
 Ethernetポートを搭載した家電機器はたくさんあるが、実際にネットワークに接続されている機器の割合は少ない。ある調査では20%以下という。これもネットワーク機能を重視した機種のユーザーに対するアンケート結果なので、実際にはそのさらに半分程度の機器しか接続されていないと考えられる。しかし、HEC対応機器が増えればテレビ(あるいはAVセンター)さえネットワークに接続すれば、あとはHDMIを経由して様々な機器がネットワーク化される。
 ネットワークに参加する家電機器が増えれば、アプリケーションの幅や使いやすさなども進歩していくことだるう。
 HDMI 1.4にはほかにもプレーヤー機器側からディスプレイの映像モードを変更する機能も追加された。たとえば写真を再生する場合は、写真を見るのに適切な画質となったり、映画やテレビ番組といった映像のタイプによるモード切替、ゲーム機向けに遅延が少ないモードに自動的に切り替わるなどの機能も実現できる。
 既存のHDMI機器ユーザーの投資は守られる一方、これからの使い方の幅を広げるという意味で、HDMI 1.4は将来、重要なアップデートと言われるようになるはずだ。

ahchang 發表於 2009-5-28 22:19:43

這應該還要好幾年才會正式的商品化吧!!

次世代的擴大機不知又要發展出什麼樣的對應功能,且顯示器也是一樣要換,

才能展現出3D或4K X 2K的可怕畫面了8-X 8-X 8-X

但是最重要的,價格也會非常驚人吧!!8-X 8-X 8-X

cns10522 發表於 2009-5-30 11:27:53

有沒有高手幫忙 翻譯一下吧!!
有看沒有懂=期待=

kreites 發表於 2009-5-30 11:34:41

簡而言之就是
1.4版支援

2k、4k(最大30hz)
乙太網路
3d影像
audio return channel(就是給你電視到amp可以雙方像溝通、少接一條線)
micro hdmi
adobe rgb色彩空間

綜合目標是
「走到那兒都能HD(どこでもHDを目指す)」

BigLee 發表於 2009-5-30 12:16:00

真的..看到新規格..有點擔心..
是不是又要花錢了,目前的主流HDMI 1.3
馬上又要過時了。不過支援乙太網路要作啥?
不會是上網吧!?

Zimdy 發表於 2009-5-30 13:39:30

回復 #8 BigLee 的帖子

是上網啊!很方便喔!
例如現在小弟家的PS3,XBox360,A1HD都要連網路,遊樂器是更新韌體,看線上影片,下載試玩版,或是連到電腦上的DLNA Server撥影片,A1HD可以上網更新韌體,聽Internet radio,結果三台都要拉網路線,新的機能可以共享HDMI中的網路頻道,可以省下網路線跟Hub,讓視聽空間線更少。

至於新機能對一般人有沒有影響呢?小弟認為暫時不大,例如4K或3K,藍光根本還沒普及吧?沒訊源也沒軟體,這可能還得等啦!紫光光碟嘛?XD
至於3D,也是一樣啊,沒有載體不是嗎?

所以已經投資的HDMI 1.3設備倒也不用急著出清啦XD

[ 本帖最後由 Zimdy 於 2009-5-30 13:44 編輯 ]

boyoungirl 發表於 2009-6-1 13:11:45


DISPLAYPORT免錢大家不怎愛

偏偏要收費的HDMI 才會砸大錢研發嗎??

Zimdy 發表於 2009-6-1 17:36:28

回復 #10 boyoungirl 的帖子

就跟M$的OS不斷進步,Linux只能慢慢進步是一樣的吧?XD

KOBSS 發表於 2009-6-1 22:52:43

原帖由 BigLee 於 2009-5-30 12:16 發表 http://www.hd.club.tw/images/common/back.gif
真的..看到新規格..有點擔心..
是不是又要花錢了,目前的主流HDMI 1.3
馬上又要過時了。不過支援乙太網路要作啥?
不會是上網吧!?

網路已經是目前日本所有家用錄影機都具備的功能, 會把 Ethernet 放到 HDMI 1.4 規範內並不意外.
這樣以後就可以少一條 CAT.5 的線了...

另外, 2K 解析度最大是 30 (29.97) FPS, 4K 解析度時只有 24 (23.976) FPS 喔!

順便一提, 3D 顯示的部份, 日本 BS 的頻道上已經有時段在試播了, 規範到 HDMI 1.4 之後更可以讓消費者放心選購合乎規格的顯示器來使用.

ETK 發表於 2009-6-2 13:37:37

來年登場 !!!
這幾個字最震撼 .....
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查看完整版本: HDMIの新バージョン「1.4」が規格化。Ethernet伝送も