攻殻機動隊S.A.C. SOLID STATE SOCIETY -ANOTHER DIMENSION- 電脳化BOX in 3D&2D(初回限定生産)
■ディスクDATA■攻殻機動隊S.A.C. SOLID STATE SOCIETY -ANOTHER DIMENSION- 電脳化BOX in 3D&2D(初回限定生産) http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=hiviweb-22&l=as2&o=9&a=B004V6A518
12,390円(バンダイビジュアル、BCXA-0323)7/22発売
●3D-BD、BD、DVD 3枚組●総収録時間:321分●カラー(16:9)[ブルーレイ3D]●片面2層●MPEG4-MVC●ドルビートゥルーHD5.1ch、リニアPCM2.0ch●初回封入特典:特典映像(3D収録)=新作「タチコマな日々」×3話/劇場予告、オリジナル版絵コンテ+新作OP資料、特製解説書<スタッフ>●原作:士郎正宗●監督:神山健治●制作:Production I.G●製作:攻殻機動隊製作委員会<キャスト>草薙素子:田中敦子/バトー:大塚明夫/トグサ:山寺宏一/荒巻大輔:阪脩/イシカワ:仲野裕/サイトー:大川透 他
※本ブルーレイ3Dは2D再生には非対応。なお、2D版BD-ROM(BCXA-0322)も8,190円にて同日発売
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高度な3D変換技術によって、視覚的効果の高い3Dが出来上がった『攻殻機動隊S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D』は、2006年に製作された神山監督初の長編となる『攻殻機動隊S.A.C. Solid State Society』を3D化した作品だ。今春に全国公開され、観客動員数10万人、興行収入2億円を突破した話題作である。
さて、ここでは『攻殻機動隊S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D』(以下SSS 3D)の製作過程の裏側に迫ってみたい。
『SSS 3D』はもともと2Dとして作られた『攻殻機動隊S.A.C. Solid State Society』をベースに、オープニング、および、電脳空間の映像を新規に製作。そして、その他の部分はオリジナル映像を3D変換して仕上げられた作品だ。3D変換は国内大手のポストプロダクション・IMAGICAが担当し、見事な3D効果を与えることに成功している。お話を伺ったのは、(株)IMAGICAのデジタルプロダクション部・丹野豊一さんと映画・CM営業部・江口宏さんのお二人。
http://www.stereosound.co.jp/hivi/upload/mini_feature_1311650528_image2.jpg
↑オリジナルカット。これから、画像の中の...
http://www.stereosound.co.jp/hivi/upload/mini_feature_1311650528_image2_1.jpg
↑マスク処理したものに、奥行き情報を付加...
3D変換作業はオリジナル映像をひたすら切り抜く切り抜く切り抜く 今回の3Dで大いに助かったのが、HDCAM-SR 24p収録のマスターが残っていたこと。これによって『攻殻機動隊S.A.C.TRILOGY BD-BOX』発売時、SSSのみ24p収録されていたのである(他は60i収録)。
大まかな作業の流れを記すと、HDCAM-SRマスターの映像を編集用のインフェルノシステムに取り込み(非圧縮)、マスク作成、デプスマップの作成、視差の作成、グレーディング(色補整)となる。
マスクとは、人物などのパーツを切り抜くことだ。作業は1コマずつ行なっていくので、膨大な手間がかかったという。そしてデプスマップとは、いわゆる3Dの奥行き設計のことで、平面上にある画(オブジェクト)の前後の位置関係を決めてやる作業だ。具体的には、マスクによって切り抜かれた画像を、前後位置関係を考えながら配置していくことになる。
では、実際のカットを使いながら作業内容を紹介していこう。
掲載した写真1は、車に乗っている荒巻にトグサが話しかけているところだ。まずはそれぞれのオブジェクトを切り抜くマスク作業を行なう。トグサ、ドア、車の右側面、荒巻+シート、車左側面、窓という具合に、位置関係の異なるものを手作業で切り抜いていく。そうして出来上がったものが写真2だ。ここで白黒の濃淡がついているのが、デプスマップとなる。デプスマップはシーンごとに決める必要があり(当たり前だが)、IMAGICAと神山監督との間で、綿密な打合せを行なって決定したという。ちなみに、濃淡の淡い(白い)ほど手前に、濃いほど奥にあるということになる。
ただし、このまま3D化してしまっては、書き割り風な立体になってしまうため、手前側にふくらみを持たせる処理、すなわちディスプレイスメント・マッピングを施した上で(写真3)、両目で立体物を見た時にできる視差をつけてやればOKだ。
このディスプレイスメント~の作業が、よりリアルな立体映像を実現する核となる部分といえる。
こうしたマスク&デプスマップ作業は、1分の映像処理に1日かかったそうで、全体ではおおよそ4ヵ月ほどの時間を要したという。
http://www.stereosound.co.jp/hivi/upload/mini_feature_1311650528_image3.jpg
↑しかし、ただ切り抜いたパーツに奥行き情...
http://www.stereosound.co.jp/hivi/upload/mini_feature_1311650528_image3_1.jpg
↑新規作成されたオープニング映像。いく...
150インチのスクリーンに投写しながら最終確認する 3D処理が終了すると、次は3D感の確認と、色味の調整だ。実際の劇場と同じように、スクリーンに3D投写(150インチ)した状態で確認を行なっていく。
今回とくに留意したのは、デジタルグレーディング(色補整)で、劇場公開を想定して、より恐怖感をあおるようなトーンにすることだった。具体的には、グリーンを足して映像を引き締め、同時に暗部を締め、見えるか見えない(つぶれない)かのギリギリのところを狙ったという。潰れてしまえば立体感が損なわれてしまうので、そこの調整には時間をかけているのだとか。
こうしてすべての作業が終了すると、上映用のデータとなるDCP(デジタルシネマパッケージ)への変換を行なって納品・上映という工程を経ることになる。
http://www.stereosound.co.jp/hivi/detail/feature_915.html
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