『攻殻機動隊 S.A.C. SSS 3D』~その弐 IMAGICAでの2D→3D変換作業の実際
高度な3D変換技術によって、視覚的効果の高い3Dが出来上がった『攻殻機動隊S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D』は、2006年に製作された神山監督初の長編となる『攻殻機動隊S.A.C. Solid State Society』を3D化した作品だ。今春に全国公開され、観客動員数10万人、興行収入2億円を突破した話題作である。
さて、ここでは『攻殻機動隊S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D』(以下SSS 3D)の製作過程の裏側に迫ってみたい。
『SSS 3D』はもともと2Dとして作られた『攻殻機動隊S.A.C. Solid State Society』をベースに、オープニング、および、電脳空間の映像を新規に製作。そして、その他の部分はオリジナル映像を3D変換して仕上げられた作品だ。3D変換は国内大手のポストプロダクション・IMAGICAが担当し、見事な3D効果を与えることに成功している。お話を伺ったのは、(株)IMAGICAのデジタルプロダクション部・丹野豊一さんと映画・CM営業部・江口宏さんのお二人。