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[新品速報] (轉貼) 麻倉怜士 VS 三菱電機研發團隊:REAL LASERVUE的深入解析與介紹

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發表於 2012-7-27 12:09:53 | 顯示全部樓層 |閱讀模式

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本文章最後由 len1978 於 2012-7-27 20:06 編輯

某日本網站針對三菱電機於日本近發售的REAL LASERVUE,找來了麻倉怜士跟三菱電機研發團隊作訪談。
訪談內容是針對REAL LASERVUE,這台第一次使用紅色雷射(赤色レーザー)當背光的電視機探討其光源設計、畫質處理及音質提升技術等各表現作介紹。

其中二番勝負的文章提到關於超廣色域、色補正、膚色、BT.709及記憶色等話題,在意畫質的網友一定要看看這一篇。





レーザーが液晶テレビの“色”を変えた? 鮮やかなシアターテレビ“REAL LASERVUE”の実力を麻倉怜士が探る (1/5)






___________________________

一番勝負:失われた“赤”を取り戻せ(新技術)




麻倉氏: 
私が最初に見たのは、昨年10月の「CEATEC JAPAN 2011」でした。展示ブースで大きなスペースをとっていたことと、画面に映し出された鮮やかな赤が印象的でしたね。ではまず、レーザー光とLEDを組み合わせるという発想に至った経緯から聞かせてください。ご担当は杉浦さんですね。

杉浦氏: 
はい。そもそものきっかけは2年ほど前でしょうか。京都製作所の製造部長が、「他社と同じことをやっていてはダメだ。うちの強みになる技術はないか?」と言い出したことです。当時はすでに米国でRGB(三原色)のレーザーを使ったリアプロジェクションテレビを展開していましたので、まずRGBのレーザーをバックライトに使うことが候補に挙がりました。

  
三菱電機先端技術総合研究所・映像技術部門統轄 IEEE Fellow 工学博士の杉浦博明氏(右)。新しいバックライトの開発に深く携わった

杉浦氏: 

これは実際に試作機も作ったのですが、やはりコスト的に製品化が難しくなってしまいます。一方、白色LED液晶テレビの映像というのは、どうも赤がさえません。朱色に見えてしまいます。そこで、「赤だけレーザーにすれば」という案が浮上したのです。

 幸い、三菱電機は兵庫県伊丹市の「高周波光デバイス製作所」で赤色レーザーを作っていました。これはDVD用で、波長が658や660ナノメートルと長く、ディスプレイに使うとドス黒い赤になってしまいます。そこで定格638ナノメートルという短い波長のレーザーをディスプレイ用に新開発しました。

 赤が良くなると、足りないのはシアンです。もちろん民生品ですから、国内テレビ高級機のゾーンに納めなければいけませんので、赤のレーザーと「シアン色LED」という組み合わせに至りました。通常の白色LEDは、青色LEDに黄色蛍光体をかぶせて白を取り出しますが、黄色の代わりに緑色蛍光体をかぶせると「シアン色LED」になり、青と緑の波長を効率よく取り出せます。


  
実際に使われている赤色レーザーとシアン色LED。蛍光体が緑色であることがよく分かる


麻倉氏: 
例えば、赤色レーザーに青と緑のLEDを組み合わせることもできると思いますが、シアン色LEDになった理由は何ですか?

杉浦氏: 
それも検討しましたが、色を混ぜる過程で構造が複雑になってしまいます。結局、赤とシアンの組み合わせが、一番素直でシンプルにできることが分かりました。シアン色LEDに使う緑色の蛍光体は、良いものを選ぶと赤と緑の両方が良くなるメリットもあります。もちろんシアン色のLEDなど世の中に存在しませんから、われわれも蛍光体を調べたり、信頼性を検証したりと苦労しました。

麻倉氏: 
バックライトは、どのような構造になっているのでしょう。

杉浦氏: 
ご存じの通り、LEDの光は非常に広がりやすいものですが、一方でレーザーは直進性が高く、拡散しにくい光源です。それを一緒にすると当然、画面にムラができてしまいます。今回はエッジ式のバックライトになっていますが、実はCEATEC JAPANの試作機は、導光板の完成度が低かったので、画面にはムラが多く、背景の暗いコンテンツを選んでごまかしていたんです(笑)。

 もちろん、それでは商品になりませんので、新たに「補助導光板」を開発しました。一見、何の変哲もない透明な板に見えますが、微細加工により、光を広げることができます。さらに薄い板を伝搬する過程でLED光と同程度まで発散角を広げて導光板に入れ、シアン色LEDの光と混ぜる構造です。光学的に非常に精度の高い工作技術が必要になりますから、対応できる工場を探すのにも苦労しました。

  
補助導光板。レーザー光は金属部から照射され、導光板の中を伝搬する過程でLED光と同程度まで拡散するという

  
テレビの裏側から見た補助導光板の設置場所。拡散したレーザー光は、最後にプリズムで光の方向を曲げられ、LEDの光と混ざる仕組みだ

麻倉氏: 
レーザー技術だけでなく、光学技術もしっかり持っていないとダメだということですね。しかし、CEATECの赤はすごかったです。

杉浦氏: 
ついつい、アピールしたくて(笑)。コンテンツも営業に言って、とにかく赤を強調するように作りました。あのときはキャッチできたので良かったのですが、そのまま製品化するとバランスの崩れたものになってしまいます。きっと、どぎつくて下品なテレビになってしまうでしょう。

麻倉氏: 

なるほど。そこで画質のプロフェッショナル、安井さんの出番になるわけですね。その前に、新しいバックライトを作る過程で一番苦労した部分を教えてください。

杉浦氏: 

アナログ停波の特需が終わり、テレビに対する投資がやりにくい状況だったことです。新しいものを作ろうとしても、まず社内の理解を得なければなりません。そこで「CEATEC JAPAN 2011」に展示して消費者の反応を見ることにしました。本来なら、展示ブースのスペースは各事業部で“取り合い”になるのですが、宣伝部の協力で入り口近くの一番良い場所を大きく使わせてもらうことができました。そこで思わぬアワード(米国メディアパネルイノベーションアワード、デジタルイメージング分野)をいただき、弾みがついたと思います。





麻倉怜士

 このような開発努力は尊敬に値します。最近のテレビメーカーは、いかにコストを抑えるかといった努力ばかりしていますが、REAL LASERVUEはちゃんと新しい価値を加えるための開発です。三菱電機は液晶パネルこそ作っていませんが、研究所で開発した独自技術を最終製品にまで持ってくることができる。総合電機メーカーの強みでしょう。

 しかし、全く新しいバックライトを使いこなすのは大変です。私も試作機を何度か見る機会がありましたが、そのたびに画が変わっていました。三菱電機の技術陣は、この難問にどのように対処したのでしょうか。

 樓主| 發表於 2012-7-27 12:11:29 | 顯示全部樓層
本文章最後由 len1978 於 2012-7-27 20:18 編輯

二番勝負:レーザーはピュア、でも“暴れ馬”(画質)






  
三菱電機先端技術総合研究所・映像システム技術部システムプラットホーム技術グループ主席研究員の安井裕信氏



麻倉氏: 
では、改めて、画質の専門家である安井さんに伺います。「CEATEC JAPAN 2011」の展示は赤がすごかったですね。あの時は技術アピールのために赤を強調していたことは分かっていましたが、5月頃に試作機を見たら、まだかなり赤にこだわっていて「商品にならないのではないか?」と指摘した記憶があります。でも、後で見たら、今度はおとなしくなりすぎていました。

安井氏: 
やはり最初は赤が出るので、私もうれしくなってしまいまして(笑)。液晶テレビの赤は、だいたい「朱色」なんですね。「赤は出ないの?」とずっと言われてきたのですが、レーザーにすると、それこそ出過ぎるほど出ますから、逆に赤を押し込めることに苦労しました。まるで“暴れ馬”の調教です。

 赤を出し過ぎると色が飽和したように見えてしまいますし、人の目は赤に対する感受性が高いので、赤だけ“前に出ている”ように感じたりします。そこで赤を押し込めるように調整すると、今度は普通の液晶テレビと同じになってしまい、何が良いのか分からなくなります。それを行ったり来たりしていました。

 5月の時は、Blu-ray Discの映画を見て、「ヒロインよりも背景の赤い絨毯とカーテンのほうが目立っているよ」と言われてしまいました。これではいけないと思い、アドバイスに従って「映画モード」は普通に赤を押し込めてみようと。すると押し込むことができたので、逆にそこから少し出すことは比較的楽にできました。制限していたところを少し緩和すれば良いだけなので。少し赤が出て、でも赤が主張しない画作りにしています。


麻倉氏: 
そのさじ加減はとても重要ですね。

安井氏: 
レーザーは色域が広いので、色補正がないと(本来の色域の)外側に出てしまいます。赤も本来あるべき赤ではなく、レーザーの“100%赤”になってしまうので、逆に「普通の赤」にすることが重要です。もう1つは肌色の見せ方ですね。テレビは肌色が重要ですから、それが赤っぽくなると酔っ払いのように見えてしまいます。このため、とにかく肌色を合わせ、赤は内側に押し込めておいて、かつレーザーの赤、つまりピュアな赤が出てくる部分は色域の外に出すという処理を行っています。ここが最も苦労した部分です。

 三菱は独自の色補正回路「ナチュラルカラーマトリクス」を持っていますが、実はこれがかなり優秀です。通常の色補正では、6軸程度しか調整できませんが、ナチュラルカラーマトリクスは6軸(R/G/B/Y/M/C)に中間色を加えた12軸の個別調整が可能です。さらに色の濃さ(彩度)や色の明るさの違いで、それぞれのパラメータを持っているため、合計24軸にもなります。それを、すべていじらなければなりません。また先に述べた12軸に対して軸の追加や移動もできるので、R(レッド)とY(イエロー)の間に2軸を追加して、肌色と赤はより細かな調整ができるようにしました。


  
色の違いをじっと見定める麻倉氏。色再現範囲。赤いラインがREAL LASERVUE、内側の白いラインが従来の白色LEDテレビだ


麻倉氏: 
これは音作りにも似ていますね。優秀なツールを使いながらも、最後は作る人の感性が物をいう、まさに職人芸。昔の三管式プロジェクターの色調整も思い出しました。

杉浦氏: 

この化粧品の映像を見ると分かりますが、従来のテレビでは微妙な色の違いは表現できず、左の2本は同じ色にみえてしまいます。しかしレーザーには色の帯域に余裕があるので、ただ鮮やかにするだけではなく、微妙な色の違いがよみがえるのです。

麻倉氏: 
クリエイターは色の違いもメッセージとして視聴者に送っていたわけですが、従来の液晶テレビでは伝わっていなかったわけですね。しかし、デジタル放送の色域は、国際規格の「ITU-R BT.709」で規定されています。放送を見るぶんには、従来の色域と変わらなくなってしまうのではないですか?

杉浦氏: 
BT.709になる、つまり元の映像が狭い色域に押し込まれる過程を考慮し、色補正のときに「元の色はどうだったのか?」と推定することで、放送時に押し込められてしまった部分を広げて再現できます。

麻倉氏: 
今日、製品を見て色調整もいいところに着地しそうだと思いました。推定も職人芸なのでしょうね。色調整で最も苦労したのは、そのあたりでしょうか?

安井氏: 
色にはやはり、人の主観といいますか、好みがありますので、そこは難しかったですね。テレビは、どちらかというと正しい色を表示することよりも、人の“記憶色”に近い調整をしなければなりません。確かに正しい色を出すこともできますが、それはモニターの世界。例えばsRGBを正しく表示できるテレビがあったとして、多くの人は「色が薄い」と感じるはずです。

麻倉氏: 
大多数の人が良いと思うレベルに調整したということですね。

安井氏: 
そうです。手探り状態で調整していると、どんどんおとなしくなってしまいますが、製品の特長を出すためには“とんがりたい”。店頭で他社製品との差別化も必要ですし、どこに目標を定めるかが一番難しかったですね。




麻倉怜士
やはり赤の再現性という点で従来にない「新しい体験」ができるようになったことは大きいです。とにかくアナログ放送の時代から、テレビでは正しい赤の体験ができません。画質を考えると、まず解像度重視で、次がコントラストです。色の項目はなかなか出てきません。しかし、人間が一番感動するのは色であって、コントラストはその次ではないかと私は思いますね。

 色は放送フォーマットで完全に決まっているために、いじることは難しいのですが、伝送時に圧縮されてしまった色をうまく元に戻すことができれば、それは“映像制作者の意図”を、より忠実にテレビが再現できることにつながりますね。心配だったのは、赤は非常に目立ちやすい色だということ。これまで出せなかったものが出せるようになると出したくなるのが技術者の欲求ですから、それがあまりに表に出てしまうと不自然な映像になってしまいます。


  インタビューにあったように、一度は行き過ぎ、さらにおとなしく調整しすぎて面白みがなくなってしまいましたが、やはり人は一度行き過ぎないと戻れないものです。24軸の色補正という色補正回路も優秀ですが、作っている人の感性がないとダメです。REAL LASERVUEの場合、とても印象的なのだけれど、決して不自然ではない赤ができました。正しいモニター色か、人間の記憶色か――という視点でいえば、REAL LASERVUEは「より鮮やかな記憶色」です。

 肌色も良いですね。肌色の調整は難しく、単に赤が入っていればいいわけではありません。まるで添加剤のようにさりげなく赤が入っていると、いい感じになります。それからシアンも特筆もので、REAL LASERVUEではちょっと見たことのないエメラルドグリーンを見ることができます。われわれが大画面でコンテンツを見るのは、今まで体験したことのないことを体験できるからでしょう。沖縄の海などを見ると、とても良いと思います。超絶画質で知られるビコムの“沖縄三部作”を見てみたいと思いました。

   そしてREAL LASERVUEには、もう1つ大きな特長があります。カーボンナノチューブという最先端素材を活用したスピーカーは、先に結論を言ってしまうと、すごく良い音です。今度は音についてチェックしていきましょう。
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 樓主| 發表於 2012-7-27 12:13:29 | 顯示全部樓層
本文章最後由 len1978 於 2012-7-27 20:25 編輯

三番勝負:新素材がリビングの“音”を変える(音質)




麻倉氏:
REAL LASERVUEでは音が良いことに感心しました。非常にクリアで特性もワイド。しかも解像感も高い。ちょっとびっくりするような音が出ます。この音の秘密、NCVスピーカーについて改めて教えてください。


    
三菱電機京都製作所・AV機器製造部 設計グループ専任の林智之氏 (左)
三菱電機京都製作所・AV営業統括部マーケティンググループ専任の別府智氏 (右)



林氏: 
NCV(Nano Carbonized high Velocity)は、カーボンナノチューブに数種類の樹脂を配合した素材を振動板に使用するスピーカーです。ご存じの通り、カーボンナノチューブは、ナノサイズの直径を持つ管状の細い炭素繊維で、アルミニウムの半分の軽さで、鋼鉄の20倍の強度を有する最先端素材です。

 私がNCVを知ったのは、数年前に「カーボンナノチューブという先端素材を使えば音が良くなる」という話を聞いたのが最初でした。材料に関しては兵庫県尼崎市の「先端技術総合研究所」――昔のダイヤトーンスピーカーの素材や要素を開発をしていたところですが――と、カーオーディオを担当している兵庫県三田(サンダ)市の「三田製作所」がジョインして開発を進めていました。最初にスピーカーの振動板素材としてカーボンナノチューブを活用してみようと提案したのも先端技術総合研究所のメンバーでした。

 製造方法などコアな部分については、トップシークレットのため、われわれも教えられていないのですが、NCV振動板は5000メートル/秒以上というチタンに匹敵する高速伝搬性と、紙と同程度の内部損失という“スピーカーの理想”に近い特性を持っています。つまり、音信号が入ったときには振動板全体にすばやく振動を伝え、音信号が消えたときには余分な残響を残さずに振動を抑える、相反する特性を併せ持っているのです。


  
NCV振動板はチタンに匹敵する高速伝搬性と、紙と同程度の内部損失という“スピーカーの理想”に近い特性を持つ(左)。10個のNCVスピーカーユニットが露出すると壮観(右)


チタンやアルミニウムなどの金属振動板は、伝搬速度は早くても内部損失が少なく、音がにごりやすいという欠点がありました。紙の振動板は、適度な内部損失を持っていますが、伝搬速度が遅くて高い周波数の振動に対応できません。一般的な2Wayのスピーカーでは金属振動板のツィーターと紙(パルプ)のウーファーという組み合わせが多いですが、異なる素材を使った2Wayスピーカーを聴くと、私には大抵2種類の音が聞こえます。金属なら金属系、紙はニュートラルだけど音が遅いといった具合ですね。

麻倉氏:
 それでテレビにも採用したわけですね。

林氏: 
三菱電機には、カーオーディオを担当する三田製作所とテレビ/レコーダーを担当する京都製作所、DIATONE技術者がいる三菱電機エンジニアリング、素材/材料を研究する先端技術総合研究所、当社自前の音響信号処理を開発/研究している情報技術総合研究所など、当社音響に関係するキーマンが月に1度集まり、新技術の情報交換を行う「音響技術連絡会」があります。ここでは単なる情報交換にとどまらず、できる限り実際に音を出し、“音”での情報共有を目指しています。そこでNCVスピーカーを試聴し、“抜群の音”と評価されました。また、製品評価などで音をチェックする場合は大抵高級アンプで駆動すると思いますが、NCVはテレビ用の一般的なアンプを使っても音が良かったのです。

 もう1つ、NCVの良いところは、射出成形が可能であることです。特別な精密機械を使い、0.2ミリという隙間の中に樹脂を注入して成型します。高度な技術が求められるため、以前は材料があっても作れる工場がなかったのですが、それを見つけたことで開発が進みました。

 カーオーディオを担当している三田製作所から2010年の秋には、NCV振動板を採用した「DS-G50」という16センチウーファーと3センチツイーターの車載用スピーカーを発売しました。ウーファーとツィーターに同じ素材を使用したため、2Wayなのに、まるで1つのフルレンジスピーカーを聴いているようで、圧倒的な情報量で音が早くて切れもいい。

麻倉氏:
 昨年の「MDR2シリーズ」はウーファーだけ紙の振動板でしたが、今年の「MDR3シリーズ」と「LCD-55LSR3」は、10連のスピーカーがすべてNCVになり、音色が見事にそろいましたね。


  
楕円(だえん)形のユニットはウーファー。10個すべてのユニットに同じ素材の振動板を利用できるのは大きなメリットだ


林氏: 
素材の力は大きいです。昨年のMDR2シリーズでは、まず「音で売りたい」というコンセプトがあり、最近では珍しいパンチングメタルを使って中のスピーカーが見えるようにしました。NCVは光を反射しますから。ウーファーは楕円形のものを使い、デザイン上許される範囲で、スピーカーを増やしています。他社製品に6~8個のスピーカーを搭載した製品があったので、うちは10個でいこうと(笑)。

別府氏: 
私も以前は一緒にスピーカーの設計をやっていましたが、昔はわざとスピーカーを隠していました。一昨年、MDR2シリーズに向けてテレビの意匠を何パターンか作った中で、音のヌケを良くなるパンチングメタルを選択しました。スピーカーもあえて見せよう、ここで転換しようと考えたのです。LCD-55LSR3も、その流れをくんでいます。

麻倉氏:
 とにかく三菱は異端ですね。でも、絶対にユーザーニーズには合っています。テレビに対する不満の上位に“音の悪さ”がありますから。音作りは苦労しましたか?

林氏: NCVは高い伝搬速度の効果で人の可聴領域を超えた周波数特性を確保しています。さらに音の作り込み段階で日本語の「さ行」をきれいに出せるようにチューニングされています。ダイヤトーンの音響思想は「人の声」を中心にしていて、余裕があれば低域、高域とバランスよく広げていきます。

 また、われわれは音を良くする技術を自前でもっています。音の超解像技術「DIATONE HD」などですが、それを各機種に合わせてチューニングしていきます。女性の声のツヤ感を重視して、最後は聴感で合わせるのです。

麻倉氏:
 これなら新しいステレオ文化ができるのではないでしょうか。最近はイヤフォンやヘッドフォンが全盛で、空気中で音を聴くことがあまりなくなっています。しかしNCVスピーカーを搭載したテレビなら、新世代のリビングオーディオができると思います。しかもBDドライブまで持っているわけですから。

別府氏: 
MDR3シリーズは、従来の「3 in 1」(テレビ、HDD、BD)にステレオを加えた「4 in 1」というコンセプトでやっています。最近はご家庭のリビングルームにはミニコンポすらありませんが、Bluetooth対応として、スマートフォンの音楽なども気軽に流すことができます。

麻倉氏:
 こうなると、きちんと画面の横にスピーカーを付けて、オーディオテレビのような製品も作ってほしいですね。

林氏: 
NCVは非常に音がいいと評価いただいています。S/Nも良く音の通りが良い。従来のテレビでは音がこもっていて、お年寄りがボリュームをあげてしまうこともありますが、NCVは聞きやすい、お年寄りにも良いと言われます。やってみて良かったと思いますね。また立体感もあるので、3D映像の視聴にも合っていて、かなり楽しめると思います。今後は、このいい音をリビングでより楽しめるように提案していきたいですね。

別府氏: 
三菱電機は「オンリーワン」を目指していますので、NCVとレーザーでハードウェアの部分で差別化していきたいですね。世の中はスマートテレビなどの方向性が話題ですが、それでは三菱電機の良さは出ません。開発にはどちらもお金がかかりますから、それなら私たちは購入した人に本当に喜んでもらえる、本質的な部分で差別化していきたいと思っています。レーザーとNCVは今後も三菱電機のオリジナルとして伸ばしていきます。

麻倉氏:
 「オンリーワン」ができるということが、研究所ありの総合メーカーの強みですね






麻倉怜士
最近のテレビは、スタイリッシュな外観にこだわるあまり、ここ数年で急激に音が悪くなりました。しかも改善の見込みがありません。実際にスタイリッシュデザインを優先させた製品の音を聴いてみたところ、特定の周波数で位相が回転しているような印象で、変な空間感がありました。昔のVHSと異なり、Blu-ray DiscのHDオーディオは情報量が多いのに、多くの薄型テレビはそれを活かせないのです。

 しかし、REAL LASERVUEの音には驚きました。まさに本格的といっていい音です。1つには周波数レンジが広いためで、かなり高域側にも延びていてます。Blu-ray Discの再生はもちろん、解像感も良好なのでオーディオとしても楽しめるでしょう。
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發表於 2012-8-23 01:56:03 | 顯示全部樓層
讚啦!全部都看不懂#____#
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