麻倉氏:
では、改めて、画質の専門家である安井さんに伺います。「CEATEC JAPAN 2011」の展示は赤がすごかったですね。あの時は技術アピールのために赤を強調していたことは分かっていましたが、5月頃に試作機を見たら、まだかなり赤にこだわっていて「商品にならないのではないか?」と指摘した記憶があります。でも、後で見たら、今度はおとなしくなりすぎていました。
林氏:
NCV(Nano Carbonized high Velocity)は、カーボンナノチューブに数種類の樹脂を配合した素材を振動板に使用するスピーカーです。ご存じの通り、カーボンナノチューブは、ナノサイズの直径を持つ管状の細い炭素繊維で、アルミニウムの半分の軽さで、鋼鉄の20倍の強度を有する最先端素材です。